児玉ヘルス商事株式会社
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Archive for the ‘肉牛’ Category

6月1日 畜産バブル?

先月53歳になりました。人生初の手術入院で誕生日を病院のベッドで過ごしました。ブログの不具合も相まって5月中のブログ更新は叶わず、6月の初日を迎えてしまうことになりました。
3週間もの間、仕事を離れたのも初めてですし、3週間お酒を飲まなかったのも初めての経験でした。ただお取引先の全ての皆様のご理解とご協力で何とかこの状況を乗り切ることが出来たことに大変感謝をしています。もちろん家族の皆にも。

このところ全ての牛の高値が続いているようです。和牛、乳牛、老廃牛など軒並み前年の価格を大きく上回っています。牛ももちろん需要と供給により価格が形成されるので全てにおいて牛が不足していると言うことなのでしょう。乳牛の不足は生乳生産の不足に直結し、先日の報道にもあったように年末の需要期へ向けてバターの緊急輸入措置が既に決まったようです。

先日、知り合いから民間の金融機関が酪農家の規模拡大のために莫大な融資を行なうと言う話を聞きました。今までの農協金融ではとても考えられない金額でした。
過去の日本経済のバブルを煽った一つの原因に金融機関の過剰な貸付がありました。貸出先を失ったマネーが今、正に畜産の現場に押し寄せて来ているのでしょうか?

継続的な畜産事業発展のために適正な投資は当然でしょうが、ちょっと常軌を逸している感が拭えません。牛の価格の上昇も永遠に続くなんて事は絶対にあり得ません。最後にババを握らされるのは一体誰になるのでしょう?


4月8日 15年後はどんな時代になっているんだろう?

結論が持ち越されているTPPに先立ち、日豪間のEPA交渉が決着しました。
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現行38.5%の関税を冷凍牛肉は協定発効から18年目に19.5%、冷蔵牛肉は15年目に23.5%の関税になるようです。
これで日本政府は関税撤廃を要求する米国に対して譲歩を引き出そうという目論みのようですが、さて米国はどのような手を打って来るのでしょうか?
いずれにせよ、今から15年や18年後の日本ってどんな国になっているのでしょう?
私には全く予測が出来ません。


9月30日 北海道産たんぱく質飼料

今日で9月も終わりです。明日10月からは、また配合飼料価格が実質の値上げになるようです。7年後の東京オリンピックの開催も決まり何となく世の中、景気回復と言う雰囲気が漂う中、ちょっと穀物自体が安くなった所で円安の状況が続く限り、輸入品価格は下がることはありません。特に今年は自給飼料であるデントコーンが病気や台風の影響による倒伏などで、収穫量が落ちていると言う話を各地で聞きます。しばらくは酪農家さんにとって厳しい状況が続きそうです。

さて現在、当社では国産飼料の自給率向上を目指すべく、農研機構北海道農業研究センターと北海道産ナタネカス飼料利用の共同研究を行っています。私が社外の役員を引き受けている㈱エコERCでは、北海道産ナタネの栽培、搾油を手がけていますが、北海道内で栽培されているナタネは「キザキノナタネ」と言う品種がほとんどで、この品種の油カスは、残念ながら飼料として利用することは出来ません。現在は北海道内の一部で栽培されている収量性の若干低下する「キラリボシ」と言う品種が、グルコシノレート、エルシン酸をほとんど含まないと言うことで飼料としての使用が認められています。現在は芽室町にある㈱大野ファームさんで少しではありますが飼料給与を行っていただいています。

先日、十勝管内池田町で「キラリボシ」の秋播きを行い、その状況を確認して来ました。

およそ5ヘクタールに播種を行いました。


9月11日に播種を行い、越冬前までに畝が塞がることが目標です。

ナタネは油糧作物であり、一番の目的は油を搾ることです。一般的にナタネ油と言うとキャノーラ油を思い浮かべる方がいると思いますがキャノーラと言うのは、アメリカのモンサント社が開発した遺伝子組み換えのナタネの品種名です。石油系の薬剤を用いて溶媒抽出を行い、スーパーなどの特売品の代名詞になってしまったような食用油ですが、本物の身体に良い油は色も香りもあり、全く別物と言っても良いほどです。そのような本当に身体に良い油が一般消費者にもっと受け入れられれば、家畜の飼料に回る油かカスも増えることになるのですが。


9月5日 野生育ちの牛を食べる

ついに月に一度のブログ更新となってしまいました。唐突ですが、日本の畜産はその大半が海外から輸入される穀物(大豆、トウモロコシなど)で成り立っています。逆な言い方をすると、海外から穀物が入って来なくなると日本の畜産は壊滅的な打撃を受けてしまうことになるのです。現在でも中国を始めとする新興工業国の経済発展と、それに伴う食生活の変化から飼料用穀物は世界的に奪い合いの状況下にあり、資源としてはインフレ状態、またアベノミクスによる為替の円安により輸入価格も上昇の一途をたどり、国内畜産農家の経営を圧迫しています。
飼料用の穀物が無くなったら「柔らかくて、おいしーい!」牛肉はどうなってしまうのか?そんなことを考えながら昨夜は生産者トークライブVOL13「完全放牧で育ったアンガス牛を食べる会」に参加して来ました。
現在の日本の牛肉はいわゆる”サシ”(霜降り)の状況によって枝肉価格が決まります。故に必然的に一般的な畜産農家は採算の取れる範囲で穀物を多給し、脂をつけて高く売れる肉牛を育てることになります。脂の色も、より白い方が単価も高く売れ、そのためにビタミンAなどを制限し、脂が黄色くなるのを防ぎます。時には市場に出荷される時点では目が見えなくなっている牛もいます。極端な言い方をすると健康的に育てた牛は高く売れない牛になってしまうのが現状なのです。
今回試食したアンガス牛は、日高管内様似町の駒谷牧場、100町の山林で80頭を飼養し(ある面贅沢?)自然交配、自然分娩で育てられた23ヶ月齢のメス牛でした。

ラグー(煮込み)を持って微笑んでいるのが駒谷牧場の西川奈緒子さん、(後で聞いたら、JA長沼町で元組合長を努められた駒谷さんの娘さんでした。)
お味の方は、淡白で野生の味と言ったところでしょうか。散々、脂の多い柔らかい肉に慣らされた人にとっては物足りなさを感じることがあるかも知れません。特にローストは鹿の肉のような感じを受けました。穀物を多給し、脂をたくさんつけ、柔らかい肉を作る世界でも稀に見る日本独特の肉牛作りは間違いなく海外からの輸入穀物に支えられている訳ですが、現在の価格と品質で安定的に牛肉が食卓に上がる補償はどこにも無いのが現状です。今後、どのような牛肉を食べることが出来るのか?そんなことを考えさせられる昨夜の試食会でした。


8月22日 いよいよ転換を求められるのか十勝の畜産?

暑い日が続いています。一昔前だとお盆を過ぎると秋風が吹くなどと云われていましたが、最近はお盆が過ぎても真夏日と蒸し暑さが続きます。海外では日本国内の家畜用飼料となるトウモロコシの大半を生産しているアメリカの穀倉地帯の熱波は半世紀に一度といわれるほどの深刻な生産の減少とそれに伴い相場が過去最高値を更新しています。新興工業国の経済成長と食生活の変化により、世界的に飼料用穀物の争奪が繰り広げられ、片や少子高齢化による人口の減少、で買い負け状態に追い討ちを掛けるかの如く飼料穀物価格の上昇が国内畜産業を急激に圧迫することは火を見るより明らかです。
輸入穀物を原料に作られる配合飼料は価格も含め安定的に供給されることが前提で成り立ってきた畜産経営を根本的に見直さなければいけない状態が遂に訪れてしまったようです。
本来、牛などの反芻動物は人間と競合しない草という資源を主食としミルクや肉の生産を行うはずの畜産経営がいつの間にか一時の穀物輸出国の戦略物資となり、脂を多く着けた肉が高値で取引され、穀物を多給することにより一頭当たりの乳量を経済動物だからという名のもとに追求してきた結果が今日に至ったわけです。
しかし残念ながら、永年、生産現場を見てきた私が感じることは決してこの状態は持続性のある経済活動では無かったということです。過剰な穀物の給与により病気や内臓廃棄率の高さ、家畜としての寿命の低下、この現状に疑問を抱く現場の農家の人も決して少なくは無かったのですが、経営のため強いては生活のため、また自分ひとりの力ではどうしようも無いことと云った話を数多く聞いてきました。

今後、輸入穀物に取って代わるエサがあるのか、エコフィードなどのリサイクル飼料や飼料米の生産を増加させ畜産を支えていくのか私にはその答えは持ち合わせてはいませんが、もう今まで同様の経営形態を続けていくことはかなり難しい状況になったことは間違いないと思います。


7月11日 これからの十勝農業のモデル?

ずっと高止まりが続いていた穀物の国際価格がさらにここに来て史上最高値に近づいて来ています。主産地であるアメリカ中西部の熱波の影響によりシカゴ穀物市場では前月比でトウモロコシが約40%、大豆も20%の値上がりだそうです。
11日には農務省から需給報告が発表されるようですがどのような内容になるのでしょうか?

そんな状況の中、先週末は足寄・本別地区会による「第5回同友会とかち支部地区会交流会」が開催されました。恒例になった地区会交流会では地元の産業を知ってもらおうということで現地視察を行っていますが、その中の大規模畑作農場と肉牛牧場の2軒の報告をしたいと思います。

いずれの2軒も当社の取引先ですが、まずは本別町の(有)石山農場さんは、畑作農業の先進地であるヨーロッパを幾度も訪れ大規模機械の効率的利用により基本的には本人と農業大学校生の息子さんと二人で200haの畑を耕作しています。十勝の平均的な畑作農家は30haほどですからほぼその5~6倍の面積になります。

格納庫の中で石山さんから説明を受けています。大型コンバインも修理しながら大事に使用しています。

直接、ヨーロッパから買ってきた自走式のポテトハーベスターなど

石山さんのところでは、SRUの会員でもあり肥料や農薬などの投入量も極力押さえ環境に配慮した農業を目指しています。

 

足寄町の(有)北十勝ファームさんでは、現在500頭ほどの日本短角牛を繁殖から肥育仕上げまでの一貫生産経営です。

繁殖は雄牛を放し、自然交配を行っています。

ファームマネージャーの上田さんは、以前、ホルスタインやF1、ヘレフォードなど黒毛和牛以外の牛は全て扱ったことがあるそうですが、いろいろな状況があり、現在の短角牛になりました。短角牛は粗飼料での増体効果に優れており、上田さんのところでも輸入飼料への依存度が極端に低く、地元で出るフスマや米ぬか、などを用いています。自給のデントコーンも肥育仕上げまで使用していますが脂の色などについても特別問題は無いそうです。また牛舎環境面では炭を埋設したり常温で最大の遠赤外線を発するブラックシリカなどを使っているせいで独特の牛舎臭もほとんど感じません。
私自身も幾度かこの短角牛を食べたことがありますが、輸入飼料に頼らなくヘルシーで牛肉本来の味がするとても美味しい肉です。


10月14日 畜産にもプロバイオティクスという考え方

昨日、一昨日と同じ農経部会で幹事を務めている、上士幌町の(有)とかちしんむら牧場さんと芽室町の肉牛経営㈱大野ファームさんでプロバイオティクス利用の勉強会と現場見学に行って来ました。

プロバイオティクスとは、腸内細菌のバランスを整えることによって健康な生活を営むという考え方で、人間社会ではヤクルトやヨーグルトなどの発酵食品が有名ですが、農業の世界でも全く同じことが言えます。循環型の農業を実践する上においては、家畜の健康維持と共に家畜排泄物の有用発酵、強いては良質な堆肥生産が健康な土壌へと連鎖し、有用な微生物が支配することが農業生産において大きな力を発揮することになります。

しんむら牧場さんは、昨年からこのプロバイオティクスの考え方を導入し、乳酸菌を餌から給与し、健康で免疫力の強い牛群つくりを実践しています。ここはバイオべッドで、一度ロータリーをかけただけです。

バイオベッドの表面から数十センチのところにある嫌気条件の糞です。通常、このような状態のものに素手で触るのは、ちょっと勇気が要りますが、この状態で全くアンモニアや糞の匂いがしません。

しんむら牧場さんのバイオベッド中の乳酸菌の数値と大腸菌群の分析値ですが、大腸菌が陰性となっています。


ホルスタインとF1をめむろ未来牛ブランドで年間4000頭ほど出荷している芽室町の㈱大野ファームさんでは、以前から好気発酵条件で堆肥化を行ってきていましたが、そこから発生する臭気で、近所からも苦情が出ていたそうです。
大野ファームさんでも、昨年からこの乳酸菌を仔牛の哺育段階から給与していますが、仔牛に関しては育成率の向上、親牛では疾病障害の減少、そして敷料の交換頻度の減少、嫌気性の堆肥化ですから攪拌などの手間の減少による省力化、牛舎全体の臭気のかなりの減少などと大きな変化がでているようです。

巨大な堆肥舎にある牛糞も以前はスクリュー式の好気性発酵促進機を使用していましたが、現在はほとんど使用しなくなったそうです。

しんむら牧場さんは、放牧中心の酪農、大野ファームさんは穀物中心の肉牛経営と同じ牛でも大きく飼養方法に違いはありますが、腸内細菌のバランスを整え家畜を健康に管理するといった面ではいずれの経営でも良い結果が得られているようでした。今回の勉強会には当社の取引先の大型酪農家の方を誘って参加しましたが、その方も非常に興味を持ち是非、実践してみたいとのことでした。

プロバイオティクス利用という考え方は健康な牛が健康な糞を排泄し、それが良質な堆肥化を促進し、土壌に還元されて健康的な土になり、健康な作物を作るという理想的な循環型の農業に繋がって行くはずで、大量の化学物質や抗生剤利用の農業から脱却するための有効な手段であると考えます。

 


8月3日 グッドアイディア!

 8月に入りましたが、各地の畑ではそろそろ雨が欲しいようです。局地的には強い雨が降っているところもあるようですが、しばらく土に染み込むような降雨がありません。すっかり干ばつ傾向です。最も「干ばつに凶作なし」とも言われますが。

 原発の影響による肉牛の出荷停止県がまた増えました。いつまでこの措置が続くのでしょうか。業界人としても何ともやりきれない気持ちです。その影響でしょうが日本最大の黒毛和牛の飼養頭数を誇る「安愚楽牧場」が経営危機に陥っている様子です。
 宮崎県で発生した口蹄疫のときも1万頭を越える牛を殺処分するなど他にもいろいろな噂も絶えない会社でしたが、今回の原発事故の影響でいよいよ資金繰りが行き詰まったようです。
 十勝管内にも直営の牧場が数箇所あり、敷き料や牧草の納入などでの取引先もあり関連業界への影響もあるでしょう。今後の和牛相場へどのような影響が出るのかもまだわからないようですが。
 和牛の預託商法として全国に3万人を越える人がこのシステムに投資をしていたようですがリスクのある投資ですから、これは仕方ないですね。ちょっと普通の牧場とは違うところですから!
 ほとんどの酪農家では一番牧草の収穫が終わっているようです。牧草の収穫といえば昔は乾草としての収穫が中心でしたが、現在はロールパックサイレージや多頭化に伴う飼養形態の変化に伴い、牧草を細断しバンカーサイロに詰め込む切込みが主流になってきています。
 
 そんな中、浦幌町の玉置牧場さんでは今年から新兵器が活躍しています。
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これって何だかわかりますか?

実はこうして使います。
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バンカーサイロに牧草を切り込んだ後、サイレージ化を促すためにシートを掛け、さらにその上から土などをかけるのですが、土だとサイレージを取り出すときや冬など掛けた土が凍ってサイレージを取り出すのに一苦労します。
 そこでトラックなどの廃タイヤを敷き詰めるのですが、大型のトラックのタイヤともなると一つ数十キロにもなり、夏の炎天下の牧草の切り込み時期にこの作業を人手でやると、相当な重労働になります。
 この重労働を何とか機械で出来ないものかと玉置さんは地元の鉄工所と共同で何度も試行錯誤を繰り返しながら、この「タイヤ積み機」(正式な名前はまだありませんが)を完成させました。

 これって商品化できるんじゃないですかね。


7月11日 広がる放射能汚染

 土曜、日曜と帯広は30℃を越える暑い週末になりました。梅雨前線の影響らしいですが、かなり湿度も高かったようです。

 震災発生から今日でちょうど4ヶ月を迎えましたが、福島県産の肉牛から規制値を越える放射性セシウムが検出されました。やはりと言うか、いつかは出るんだろうなと思っていましたが放射能汚染が確実に広がっているようです。
 間違いなく福島原発からの放射性物質と思われますが、福島県はこの地域からの肉牛の出荷を自粛するようにとの要請を出したようです。
 空気中に含まれる放射性物質なのか、エサなのかまだ原因はわからないようですが、この地域の畜産農家の心情を考えると何ともやるせない思いです。生き物を扱う畜産農家にとって待ったはありません。一刻も早い対応をお願いしたいものです。
 
 


5月20日 待ったなし

 桜前線もやっと日本最北端の稚内にゴールインしました。前日に続いて帯広は昨日も20度を越え、我慢していたエアコンのスイッチを入れてしまいました。

 十勝総合振興局からは今年初めての作物生育状況が発表されビート、ジャガイモで一部遅れが見られるものの、総じて順調のようです。
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芽室町の町外れにある菜種の畑では鮮やかな黄色の菜の花が咲き始めました。

 福島原発の事故の影響による放射性物質が各地で基準値を上回ってきています。神奈川、茨城に続き栃木の茶葉からも基準値を超えるセシウムが検出され出荷の自粛が要請され放射性物質の拡散は明らかのようです。

 畜産関連では宮城県の牧草などから基準値を超える放射性物質が検出され、牧草の給与と放牧の禁止が行政機関より通達されました。
牛にとって牧草は主食ですから、1日たりとも与えないわけには行きません。一刻を争う対策が必要です。


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