児玉ヘルス商事株式会社
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Archive for the ‘農業経営’ Category

習慣を変えることは難しいのか?

あまりにもフェイスブックが手軽すぎて、ブログの位置づけが自分でも分からなくなっています。もう半年以上もご無沙汰していましたが、これはブログじゃないと書けないと思い久しぶりの投稿です。

人間には生活習慣病と言うものがあります。厚生労働省によると「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。

農業資材販売の仕事に長年携わって来て、つくづく農業の世界にもこの習慣病というものが蔓延っていると痛感します。
人間の病気とは少し違いますが過去の習慣に捉われ肥料、農薬、飼料を適正に減らすことが出来ないという病気です。

もちろん、むやみに肥料、農薬、飼料を減らせと言っている訳ではありません。現代の農業生産に於いてはどれも必要不可欠な資材であることは間違いないのですが、適正以上の使用が病気の発生や事故を招いていることに未だに気づいていない農業者が意外と多いのです。

もはやこれらの資材を多投入して時代のニーズが求める品質が高い作物や畜産物を作れる環境では無くなりました。ある一定以上の世代の方たちは特に適正量に減らすことにアレルギーを起こすようです。化学肥料や農薬、除草剤の効果を最大限に享受してきたのでしょう。
残念ながらこの世代の方たちは説明しても全くと言って良いほど聞き入れてくれない人もいます。

米国の離脱によりTPPが事実上決裂したものの、FTAと言うより厳しい二国間交渉が待ち受ける中、習慣を変えて行かないと経営の死が待ち受けているかも知れません。

 


6月20日 後継者育成・人材育成

 

今年の天気は一体どうなってしまったのでしょうか。真夏日が4日連続で記録的な暑さとなった5月から一転、6月に入りぐずついた天気が続き、気温も低く週間予報を見てもお日様のマークも無く、収穫時期を迎えた一番牧草、開花受粉時期を迎えた小麦など農家の皆様のため息が聞こえてきます。

今や、会員数が180名の大所帯となった同友会とかち支部農業経営部会、全ての会員のニーズに答えるべく、今年度より13のグループに分け、より学びを深めることになりました。

私はその中の一つ「後継者育成・人材育成」グループのリーダーを任命され、先日、初めての例会を開催しました。

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農業の法人化や雇用の導入など、組織的経営においては農業だからと言う言い訳は出来ません。
異業種の学びあう同友会だからこそと言うことで同友会とかち支部の大先輩経営者である㈱平和園の新田会長をお迎えして今日までの道のり、経営者としての心構え、社長業とはと多岐に渡り熱く語って頂きました。

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消費者の声を聴くために、十勝の原料作物生産を止め野菜生産に転換した芽室町の㈱ファームミリオン菊地社長、上士幌町で大規模な酪農経営を営む村上さんから、話題提供を頂きました。

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参加した会員からも活発な質問も寄せられ、少人数ならではの有意義な例会を行うことが出来たのではないかと思います。
今後も異業種から学ぶ経営をテーマに第二回目を開催する予定です。


8月5日 法人化は農業の生き残りの目的ではない

いつの間にか8月に入ってしまいました。十勝管内では秋撒き小麦の収穫作業も殆どの地域で終わったようです。今年の収穫量は近年に無く良好のようです。公的機関の経営調査によると十勝の農産物の中で一番収益性が低いと言われる小麦ですが、果たして今年の収支はどんな結果になるのでしょうか。

先日、民間の調査機関から昨年度北海道内の農業法人の休・廃業の実態調査の結果がリリースされました。それによると、この調査を始めてから過去2番目の廃業の多さであるそうです。

これからの農業が生き残って行くためには、規模の拡大、6次化、法人化などと言われますが、果たして本当でしょうか。もちろん、それも一つの手段であることに異論はありません。

それでは生き残り策の一つである法人化でなぜ廃業が増えるのでしょう。またスケールメリットを追求し規模拡大を行った酪農家がなぜ経費の上昇に伴い経営状態が厳しくなるのでしょうか。

取引先の果樹農家さんが、農水省を訪問した際、今後法人化出来ない農家はブラック企業と言われ憤慨されていました。日本の農業の方向性を定めるお役所が何も現場の実態を分っていないことが改めて露呈しました。

一般社会においては法人イコール会社・企業です。農業の特殊性はあっても会社に特殊性はありません。企業としての社会的責任やコンプライアンスもより一層求められるのです。
会社になったから、家畜が健康になりますか。作物の収穫量が上がりますか。法人化に伴い雇用を導入すると人事管理・労務管理に始まり様々な会社としての仕組みつくりが求められるのです。また働きに来た人たちが意欲を持って働ける職場作りになっていますか。

もちろん、これらの条件を立派に満たしている農業法人があるのも事実です。しかしながら全ての農家が法人化になることは出来ますか。法人化しなくて安心して農業に取り組むことが出来ることこそ農政の役割ではないでしょうか。全ての農家が真の法人化になった暁には農家はブラック企業などとのたまわった農水職員は、いの一番に職場を失うでしょうね。

何度も書きますが、法人化はあくまで手段であって目的では無いのです。また名実ともに法人を目指すのであれば法人経営のための勉強もしなければいけません。その覚悟無くして法人を目指しても明るい未来は無いと私は考えます。

 


6月1日 畜産バブル?

先月53歳になりました。人生初の手術入院で誕生日を病院のベッドで過ごしました。ブログの不具合も相まって5月中のブログ更新は叶わず、6月の初日を迎えてしまうことになりました。
3週間もの間、仕事を離れたのも初めてですし、3週間お酒を飲まなかったのも初めての経験でした。ただお取引先の全ての皆様のご理解とご協力で何とかこの状況を乗り切ることが出来たことに大変感謝をしています。もちろん家族の皆にも。

このところ全ての牛の高値が続いているようです。和牛、乳牛、老廃牛など軒並み前年の価格を大きく上回っています。牛ももちろん需要と供給により価格が形成されるので全てにおいて牛が不足していると言うことなのでしょう。乳牛の不足は生乳生産の不足に直結し、先日の報道にもあったように年末の需要期へ向けてバターの緊急輸入措置が既に決まったようです。

先日、知り合いから民間の金融機関が酪農家の規模拡大のために莫大な融資を行なうと言う話を聞きました。今までの農協金融ではとても考えられない金額でした。
過去の日本経済のバブルを煽った一つの原因に金融機関の過剰な貸付がありました。貸出先を失ったマネーが今、正に畜産の現場に押し寄せて来ているのでしょうか?

継続的な畜産事業発展のために適正な投資は当然でしょうが、ちょっと常軌を逸している感が拭えません。牛の価格の上昇も永遠に続くなんて事は絶対にあり得ません。最後にババを握らされるのは一体誰になるのでしょう?


1月15日 三つのゆとり

新年早々、不覚にもスキーで怪我をしてしまいました。小さい頃からスキーをやって来て骨折こそしなかったものの、左脚のふくらはぎ肉離れ、右肩の腱の損傷とこんな怪我は始めてです。以前だとそれなりのリカバリーが出来たはずなのにこれも間違いなく加齢の影響なんでしょうね。何とも情けない話です。

生乳の不足から端を発した年末のバター不足騒動、その根底には酪農家戸数の減少と言う問題があります。そんな理由のせいか今年の乳価交渉が早々と決着したようです。モノが溢れる今の時代、多少不足気味の方がスムーズな交渉結果に至ったと言う皮肉な話でもありますが。

酪農家戸数の減少、いわゆる離農と言う問題についてですが、私がこの業界で仕事を始めた時に「酪農経営を行っていくための三つのゆとり」こんなテーマの講演を聞いた事が今でもずっと記憶に残っています。
生き物や自然を相手に1年365日休みなしの酪農経営(今では酪農ヘルパー制度がありますが)だからこそ、この三つのゆとりのバランスが取れないと経営主本人は勿論のこと、決して後継者も育たたないと話されていました。

その三つのゆとりとは

1、経済的なゆとり   経営ですから、毎年赤字続きで良い訳がありません。投資の回収を行うためにも黒字経営は基本です。

2、労力的なゆとり   昔の人なら、寝る暇を惜しんで働き家族サービスなど二の次で良かったかも知れませんが、今の時代の経営者にそ れは許される話ではありません。

3、精神的なゆとり   意外とこの三つ目のゆとりと言うのは個人差もあり一緒に働く家族との価値観の共有もありますので意外と重要なゆとりかも知れません。

この三つのゆとりと言うお話は家族経営を前提とした話であったと思います。家族経営から規模の拡大や法人経営がこれからの生き残る道だと言われますが、乳量500t出荷の牧場10戸が5000t出荷の牧場一つになれば良いと言う話でしょうか?
生産乳量は同じかも知れませんが、経営者は10人から1人になってしまう事になります。ただ経営能力の無い人が経営を行う事ほど悲劇的な話はありません。今の時代に求められている酪農経営者像は規模の拡大の追求だけでなくこの三つのゆとりのバランスを取る能力を持ち得ているのか。昨今の酪農家の離農と言うニュースに触れる度にこの話を思い出します。


2月5日 農業経営部会2月例会 GAPの活用法とは?

暦の上では立春を過ぎたとはいえ、北海道の寒さはまだまだこれからがピークを迎えます。

今夜は農業経営部会の2月例会が開催されました。今月の例会はGAP(農業生産工程管理)について勉強しようということで帯広出身でNPO法人日本GAP協会の武田泰明専務理事を講師に迎えました。
そもそも一般企業においては製品の品質や製造段階における作業工程や労務管理などはごくごく当たり前のように行われていることですが、永年に渡り農業生産現場に関わっている私にとっても果たして農業の世界ではそれらのことがしっかりと行われているのか、常日頃から農業生産現場を周っていて疑問に感じることが多々ありました。

決してGAP認証に取り組んだからと言って自らの生産物が売れるという訳ではないのですが、この農業生産現場には今までがあまりにもそのような生産を管理するものが無さすぎたように思われます。
自ら生産した農産物を自らの手で加工販売するのであれば勿論のことですが、JAなどに出荷するための作物別の生産部会にしても生産工程をしっかりと管理し、生産物の均一化を図ることは組織的な生産においても非常に重要なことでは無いでしょうか。
大手流通業と取引する際の先方のリスクヘッジとしての要求という見方も否定は出来ませんが、労務管理と言った面でも全国で毎年農作業中の事故で400人もの人が亡くなっていること自体の予防に繋がるのであれば決して認証を受ける受けないだけの問題ではなく自らの経営を守ると言う考え方に立てば取り組んでみる値はあると思われます。

EU諸国などでは、GAP認証が所得補償を受けるための一つの規準であるとの話も聞きました。まだJGAPでは畜産の規準はないようですが、最近は家畜糞尿が適正に管理されずに事故が発生しているという実態もあるようです。
自分の農場経営を安定的に持続させるためにも法人農場であれ、個人農場であれ全ての農業者がこのGAPは勉強してみる必要はありそうです。


11月27日 大きいことは良いことか?

最近、直接的な取引は無いのですが地域を代表するような大規模な酪農生産法人の代表数人と話す機会がありました。新聞などでは生産拡大を賛美し薔薇色の経営であるかのごとく報道されているようですが、生産現場においての実態は労務管理や労働衛生問題、安定的な人材の確保・人材育成、局所集中している大量の糞尿処理問題など、上げればキリがないようです。当の本人達はと言うと某組織に上納する数千万から億単位に近い手数料に対する当初からわかりきっていた不満など、どう見ても健全に発展しているようには思えないのです。昨今の輸入穀物価格の高騰による配合飼料価格の値上げなどがより一層不満に拍車をかけているようにも思われます。今後発生するであろう社長の交代など悩みも尽きないようですが法人とは会社であり、家族主体の経営とは一線を画さなければなりません。会社ですから、より一層経営者としての勉強をし自立した経営をしなければいけないはずです。それが出来なければ某組織の傘下の酪農生産事業部の一つになり兼ねないのではないのでしょうか?私が所属する経済団体のトップの方が以前言っていた言葉を思い出しました。「膨張と成長は違うのだ!」と。


3月14日 農業法人化のメリット・デメリット

3月に入って初めての書き込みになってしまいました。3月は暖かいとの長期予報でしたが、思ったほど気温は上がらず、来週からは低温に関する情報も出ているようです。どうしてこれほどまでに長期予報は当たらないのでしょうか?

これからの農業経営の生き残りの一つとして以前から経営の法人化という選択肢があります。同友会農業経営部会では今年度の例会テーマの一つにも農業法人化の取り組みが取り上げられており、年度末最後に「農業経営における法人化のメリット・デメリット」と題して3月例会を開催しました。


講師はとかち支部会員で野村経営コンサルタント事務所代表の野村幸司氏にお願いしました。
野村氏は地方銀行に入行し債権回収や融資業務に携わり転勤で訪れた帯広で退職し独立、中小企業診断士や日本政策金融公庫農業経営アドバイザーの資格も持っています。

まず法人化することが目的ではなく、法人であれ個人であれ利益を出すという当たり前のことが重要であるということを確認しました。

農業の特性としては
①自然条件や経済状況の変化によるリスクが高い
②生産サイクルが長く収益機会が少ない
③担保が農地などで特殊である
一例として肉牛経営などは導入から出荷まで20ヶ月掛かり通常これを在庫とみなした場合一般企業からは考えられない長期の在庫を抱えることになど市中金融機関から見ると中々理解できない側面がある。

一般的に法人化のメリットとしては

①経営管理能力の向上
②対外信用力の向上
③経営発展
④福利厚生面の充実
⑤経営承継の円滑化
その他、税制上のメリットが上げられるが、法人化すること自体が信用力の向上に繋がるわけではないと話されました。

反面、デメリットとしては
①経営管理面では事務負担や管理コストの増加
②福利厚生面では社会保険料、労働保険料の負担増加
税法上では、申告書作成の負担増加、法人住民税均等割(赤字でも発生)など必ずしも法人化でデメリットが無いわけではないということ。

いずれにせよ、経営が儲かっていなければ法人化のメリットは無いが、個人経営と法人経営では融資枠などにも大きな差があることも事実です。ただ常日頃現場を回っていて感じることは、看板が変わるだけでなく中身も変わらないと法人化は意味がなく何のために法人化するのかを良く考えてから行動するべきと私は考えます。


6月17日 ますます自給飼料が重要に

世界的に食料価格がますます高騰してきています。

 飼料に使用するトウモロコシ価格もシカゴ穀物市場では過去最高値を更新しているようで配合飼料価格の一段の値上げは必至と見られます。

  昨日は稚内、旭川と道北方面へ出張に行ってきました。
稚内樺岡ファームさんではちょうど1番牧草の収穫が始まりました。
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400ヘクタール弱の面積をすべてロールパックサイレージにして収穫します。
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地域の酪農家から牛を預かり夏場は放牧を主体として種付けまで行い分娩が近づくと酪農家へ牛を返し、その間の預託料が牧場の収入となります。
 草地の力を引き出し良質な草を育てることで預託頭数も増え収入が増えるのですが、北海道内の公共牧場はそのほとんどが赤字経営で町村から赤字補てんを受けているのが実情ですが、樺岡ファームさんは立派な黒字経営です。
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牧場内のあちこちに積まれているのは地域資源であるホタテの貝殻です。
これをスリンガータイプのマニュアスプレッダーで粉砕し、放牧地の通路や水のみ場などの泥ねい化し易いところへ敷き詰めて使います。

勉強熱心な樺岡ファームの運営を担っている嶋村社長さんは、他にも様々な取り組みを行っていますがトップの考え方ひとつなんですね。

今回の出張は二日間で900kmを走って来ました。さすがに疲れたー!


11月1日 肥料価格が上がってきた

今日から11月、11月のスタートは帯広は雨になりました。

今朝、新聞を読んでいたら今日は「本格焼酎・泡盛の日」なんだそうですね。12月になると飲む機会が増えるので11月は肝臓を休ませる月にしたいのですが、月初めから焼酎の日ではね?

また、どうやら肥料価格が値上がりを始めているようです。2年前の異常なほどの値上げ以降下落傾向にあった化学肥料の価格でしたがここに来て新興需要国の需要拡大が原因のようです。世界的な資源の争奪状況下では円高差益も関係ないようです。先日のブログでも書きましたが、肥料の削減技術や身近にある有機物などの有効活用も含め今後の営農戦略を練っていかなければいけませんね。


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