Archive for the ‘野菜’ Category

4月19日 新規作物栽培へのチャレンジ

政府管掌作物生産が中心の十勝において、昨今のTPP交渉参加の行方が気になるところですが音更町の竹中農場さんは、十勝の一般的な作物を生産する畑作農家でしたが、5年前から西洋野菜の一種でフランス料理など高級食材でもある「リーキ」の生産に挑戦しています。
知り合いの帯広市内にあるレストランのシェフに勧められ、海外から種子の調達やオーストラリアなどのリーキ生産地を訪ねながら試行錯誤を重ねリーキ作りを学んでいます。
リーキは特に太いものが重宝されるということで、肥料のリン酸分に今年は当社の「R骨炭」を使用していただくことになりました。

国産リーキに興味を持っていただいた、札幌にある定山渓温泉鶴雅リゾートスパ「森の謌」の瀬野料理長をご紹介させていただきました。

リーキ栽培は手作業が多く、体力と気合が大事であると言う、竹中さんの倉庫内には筋トレセットもあります。

農業に関わる事業を行なう人間の一人として、自らの手で新たな活路を切り開いて行こうとする農業者の方たちを、我々の持つネットワークでこれからもどんどん応援していきたいと思います。


8月10日 米騒動の予感

 やりましたねぇー!白樺学園、お客さんのところでテレビ観戦でしたが良く粘りました。ナイスゲームでした。十勝勢の初戦突破は我が息子の先輩方以来46年ぶりだそうで、今さらながら駒大苫小牧の達成した偉業には驚くばかりです。次は甲子園常連の智弁和歌山だそうですが、当たって砕けるしかないでしょ。

 先日、自家精米をおこなっている酒造会社の社長さんとの話の中で、既に今年は昨年の古米の在庫がないという話を聞きました。もちろん原発事故の影響でしょうが場合によっては今年の新米よりも古米のほうの値が高くなるという現象も起きる可能性があるとのこと。
 良からぬ噂ですが、東北方面以外の地域の玄米を入れる袋が売れているとか?

 米の先物取引が数十年ぶりに再開されました。何のための先物取引なのか私にはわかりませんが、このような状況下で今秋以降の米騒動に拍車が掛かりそうな予感がします。


7月26日 来場者増えてます

 中国の高速鉄道事故、事故車両を土を掘って埋め翌日には運転再開と、”さすが中国”わが国で開発された低コストな高速鉄道を世界に向け売り込んでいくなどと言ってましたが、誰が買うかそんなモノ!

 帯広市や音更町など十勝中央地帯で小麦の収穫が始まりました。昨年、一昨年のような不作にはならないと思いますが全面的に切り替わった新品種「キタホナミ」はもっと収穫時期が遅くなると聞いてましたが?

 放射性物質に汚染された稲ワラを給与した肉牛が先週視察に行った浜中町からも見つかりました。幸い今のところ肉からは基準値を超えるセシウムは検出されていないようです。この問題、全国的に広がりを見せている状況ですが情報開示の今の時代、もちろん隠すことは出来ないでしょうが何とも悩ましい問題です。もちろん東電には責任取ってもらいましょう。
 
 当社の「十勝ナタネ油カス」を取り扱っていただいているJAめむろの野菜直売所「愛菜屋」担当職員の方のお話によると今年も来場者数は3%ほどの増加で十勝においての直売所のNO1の座は不動のようです。
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今年からは飲食のできる農場経営のお店もオープンしました。買う楽しみと食べる楽しみは、やはり不可欠ですよね。


6月20日 十勝は畑作だけじゃないよ

 明日は夏至、1年で昼間の時間が1番長い日ですが予想最高気温は31℃、いよいよ夏本番の気温になってきました。

 飼料価格の高騰などの影響を受け乳価の値上がりも決まったようですが、この天候で管内各地でも1番牧草の収穫が本格的に始まりました。

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士幌町の桑原牧場さんでもコントラクターを利用してサイレージの切り込み作業ですが、その矢先、雨がパラついてきました。雨降るなんて聞いてないよー!

 一方、畑作の方は撒きつけもほとんど修了し、今は防除やカルチなどの管理作業が中心です。

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池田町の久慈農場さんでも食用馬鈴薯の防除作業中です。

 十勝といえば広大な面積での畑作や大規模な酪農、肉牛経営のイメージがありますが、帯広の近郊では結構野菜の生産も盛んに行われているんです。

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音更町宝来地区で野菜のハウス栽培を手がけている、かつの農場さんでは昨年から「十勝ナタネ油カス」と「ボーンエース骨炭」のボカシを使っていただいています。
 かつの農場さんでは100坪強のハウス25棟で長ネギ、キュウリ、トマト、ほうれん草などを栽培し、地元生産者グループでの直売やJAを通じて地元スーパーへ出荷しています。今年は春先の低温の影響で若干生育が遅れているようですが野菜の市況はまずまずとのことでした。

 近年は直売所ブームや地産地消の流れに乗り遠くの市場へ出荷するより地元での消費が伸びているようで、野菜栽培だけでの経営も立派に成り立ちます。もちろん品質の良い野菜を生産するための土つくりも欠かせませんが。


5月12日 初物いただきました

 東日本大震災発生から2ヶ月が過ぎました。テレビのニュースなどでも毎日トップニュースは震災関係です。改めてこの大震災の大きさを実感します。
 この大震災の発生を受けて政府は正式にTPPへの交渉参加の判断時期を先送りすることを正式に決めたようです。以前、このブログでも書きましたが一方的に参加しないことより、交渉に参加し条件面での交渉をすることのほうが重要であるとの話を聞きましたので、この状況下ではいた仕方ないのかも知れませんが、これで本当に良いのか何とも複雑な心境です。

 ナタネ油カスを取り扱っていただいている清水町にある「ぷらあっとほーむ」さんで、露地栽培のアスパラを買って早速今年の初物をいただきました。
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 ほんのりとした甘みと春の香りがしました。旬のものを旬に味わえることが本当の贅沢なんでしょうねー!


12月11日 農業は甘くない

年末恒例の今年一年を表す漢字が「暑」に決まりました。天候の変動をまともに受ける一次産業ですが、年末を迎え農産物の収穫減や漁獲量の減少などが続々と発表されています。
 
 ところで我が家では、高校と大学の受験生を二人ほど抱えていますが、昨日、長男坊の推薦入試の結果が発表され何とか無事合格することが出来ました。半分肩の荷が下りホッとしているところです。

 昨日は同友会の清水地区会の会員である㈱フルタイムファームさんへお邪魔してきました。
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フルタイムファームさんは、東京にあるマンションなどのロッカーの管理などを手がける会社のフルタイムシステムの子会社で、現在、有機無農薬のアスパラ栽培に取り組んでいます。

 この農場の栽培管理はフルタイムシステム社員の市川さん夫妻が頑張っています。収穫は4月から9月までなので、現在は来春に向けてアスパラの木は冬眠中です。

 市川さん夫妻のお話によると本社から3年で採算が取れる経営に持っていけとのミッションを与えられているようですが、農業はそんなに甘くはないぞー!


11月16日 アグリフードネットワークin帯広

今朝は、やっと?氷点下の冷え込みになりました。

昨夜は、農経部会と㈱日本政策金融公庫の共催で「アグリフードネットワークin帯広」が北海道ホテルで開催されました。
第一部の講演会では、千葉県より(農)和郷園 代表理事、 株式会社 「和郷」代表取締役 木内博一氏を講師に迎え「和を育み 郷土を敬し 園芸を志す」のテーマでお話を頂きました。
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木内社長は、現在、日本で最も注目されている農業経営者の一人で千葉県香取地区の92戸の野菜農家で組織された(農)和郷の代表理事を務め本人も25ヘクタールの野菜生産農家です。

 大学卒業後、家業を引き継いだときの農業売上高はわずか700万円だったそうですが、起業後わずか10年で年間売上高50億円の一大農系起業グループを作り上げました。

「農業は製造業である」が木内社長のモットーで、一定のコストをかけた商品が市場などの販売価格の変動に振り回される現状に疑問を持ち製造業においてオーダーのない製造はあり得なく、生産物はすべて契約販売だそうです。

 92戸の野菜農家の集まりをまとめていくために、科学的な裏づけのある土つくりのための土壌分析や施肥設計、農薬や肥料の使用履歴の管理にいち早く取り組むほか農業版ISOであるGAP(Good Agricultural Practice)の導入により安全基準や衛生基準を統一化し2005年には和郷園が呼びかけ人になり日本GAP協会も設立しました。

 環境問題に対しても自社や取引先から出る野菜残渣を堆肥化し、グループ農場から排出される家畜糞尿でバイオガスプラントの運営や廃食油からBDF燃料も製造し自社の車両へ使用するなど循環型の農業経営を着々と進めています。

 現在は国内のみならずタイや香港などの海外へも事業展開を進めており、最近では野村ホールディングスが出資した農業関連会社の顧問なども務めています。

 確かに東京という大消費地に近いメリットがあるのは事実ですが、的確に需要者側のニーズを捉えマーケットインの考え方を農業経営に導入するなど、やはり日本のトップ農業経営だと感じさせる内容の講演でした。

  


10月22日 出走回避

このところ野菜の高値が続いています。海外からの野菜の輸入も増加しているようですが、気象の変化などによる国内生産の変動を考慮すると、結局のところ輸入野菜とは共存していかなければいけないのが現実のようです。

そんな中、毎度おなじみ稲田の中村農場さんでは長ネギや玉ねぎの選別出荷作業に追われています。
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今週末、京都競馬場で行われる競馬の菊花賞、藤原英昭厩舎のダービー馬「エイシンフラッシュ」が故障のため出走回避となってしまいました。んー残念!ただもう一頭藤原英昭厩舎からは「ネオヴァンドーム」が出走します。エイシンフラッシュの分まで頑張ってくれー!

今朝のテレビのニユースでアナウンサーが、今年も残すところあと70日となりましたなんて言いやがりました。それって正しい言い方か?


9月18日 雨が降ろうと、槍は?降らないか!

気象庁から来週は平年を大きく下回る寒気の流れ込みによる冷え込みがあるとの予想が発表されましたがどうなることやら。

収穫真っ最中のこの時期ですが、昨日は久しぶりにまとまった降雨となりました。収穫作業も一休みといったところでしょうか。
しかしながら降雨にも関係なく収穫作業が進められる作物が大根です。
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大樹町の(有)大石農産さんでは毎朝4時からの収穫後、自社の選別工場で大根の洗浄、選別、箱詰め作業が行われています。1日1400~1700ケースの箱詰め作業を行い冷蔵後本州の市場へ「大樹町清流大根」ブランドで出荷されます。

 今年、(有)大石農産さんでは、「ボーンエース骨炭」をご使用いただきましたが、異常な暑さの今年の中においても満足の出来る収穫になったと大石社長からお言葉を頂きました。
 まだこの収穫作業は来月の中旬頃までは続くそうです。


7月24日 咲いて良い花、悪い花?

昨日は、二十四節季の大暑一年で最も暑い日といわれますが、帯広は6月に36度を記録しただけに昨日の最高気温32.4度も涼しく?んなことはないです。やっぱり暑いです。
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足寄町の放牧地では暑さに弱いホルスタインが木陰にかたまり、じっと暑さをしのいでいます。

この時期、畑では様々な作物の花が咲いています。ジャガイモ、豆、かぼちゃ、そば等々、ほとんどの作物は花が咲くことにより実をつけますが、花が咲いてしまうことがダメな作物もあります。
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その代表的な作物が”ダイコン”です。

ダイコンは生育途中で極端な低温に見舞われると塔が立ち、花が咲いてしまうと商品価値が著しく低下してしまうのですが、大樹町の大志農園さんのダイコンはちょっと状況が違いました。大樹町はダイコンの産地ですが、ご他聞にもれず大半の圃場で花が咲いてしまいほとんど収穫が無い中、大志農園さんのダイコンだけが品質低下がほとんど無く、JA担当者からはとにかくあるだけ出荷してほしいとのことだそうです。大志農園の大石さん曰く、もしかしたらこれが聞いたのかなぁとのことで、見せてもらったのが下の液体?
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詳しいことは企業秘密!ってなわけではないですが詳細を知りたい方は、問い合わせください。


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