Archive for the ‘地産地消’ Category

6月20日 十勝は畑作だけじゃないよ

 明日は夏至、1年で昼間の時間が1番長い日ですが予想最高気温は31℃、いよいよ夏本番の気温になってきました。

 飼料価格の高騰などの影響を受け乳価の値上がりも決まったようですが、この天候で管内各地でも1番牧草の収穫が本格的に始まりました。

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士幌町の桑原牧場さんでもコントラクターを利用してサイレージの切り込み作業ですが、その矢先、雨がパラついてきました。雨降るなんて聞いてないよー!

 一方、畑作の方は撒きつけもほとんど修了し、今は防除やカルチなどの管理作業が中心です。

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池田町の久慈農場さんでも食用馬鈴薯の防除作業中です。

 十勝といえば広大な面積での畑作や大規模な酪農、肉牛経営のイメージがありますが、帯広の近郊では結構野菜の生産も盛んに行われているんです。

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音更町宝来地区で野菜のハウス栽培を手がけている、かつの農場さんでは昨年から「十勝ナタネ油カス」と「ボーンエース骨炭」のボカシを使っていただいています。
 かつの農場さんでは100坪強のハウス25棟で長ネギ、キュウリ、トマト、ほうれん草などを栽培し、地元生産者グループでの直売やJAを通じて地元スーパーへ出荷しています。今年は春先の低温の影響で若干生育が遅れているようですが野菜の市況はまずまずとのことでした。

 近年は直売所ブームや地産地消の流れに乗り遠くの市場へ出荷するより地元での消費が伸びているようで、野菜栽培だけでの経営も立派に成り立ちます。もちろん品質の良い野菜を生産するための土つくりも欠かせませんが。


9月21日 十勝産ナタネ油粕の販売始めます

今日は敬老の日、ってわけだからじゃないんでしょうが、世の中はシルバーウイークのようです。商売をしていると長い休みはあまり嬉しいものではありません。

 今朝はこの秋一番の冷え込みになったようです。道内でも氷点下まで下がったところもあるようです。朝と日中の気温差がだんだんと大きくなっていきます。

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このたび当社の新商品として十勝で生産されたナタネ油粕の販売を始める事になりました。
家庭菜園用向けとしてはホームセンターなどで中国から輸入されたナタネ油粕は多く出回っているようですが、この十勝産ナタネ油粕は、有機栽培や品質にこだわりを持つ農家の方々に使っていただきたいと考えています。

 そうそう、昨日、阪神競馬場で開催された秋華賞トライアル、ローズステークス(GⅡ)で圧倒的1番人気のレッドデザイアを退け、藤原英昭厩舎のブロードストリートが重賞初制覇を果たしました、秋のGⅠ戦線が楽しみです。


6月8日 池田発!ローカルの底力

 先週末、今年で2回目となった地区会交流会が池田町まきばの家を会場に開催されました。
恒例の視察は、まきばの家に隣接するボーヤファームのシープドッグショーからスタート。
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世界大会も開催されるシープドッグショー、先日は東京の赤坂サカスでショーを行ってきたそうです。

 池田町といえば「十勝ワイン」
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役場の担当者から、葡萄の品種改良や苗の育て方、醸造法などの説明を受けます。
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一定温度に保たれた熟成庫には、瓶詰めされたヴィンテージワインが並んでいます。
1本10万円でオークション取引されたワインもあります。
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DCTガーデンの視察とは、池田町が生んだスーパースター、ドリームズカムトゥルーのヴォーカル吉田美和のステージ衣装の展示館のことでした。庭園のことじゃなかったんですね?
すっかりおじさんです。
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バナナが特別な食べ物だった時代から続いている、よねくらの「バナナ饅頭」100年以上も続いている十勝スイーツの元祖です。焼きたてのアツアツをいただきました。
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最後の視察先は、JA池田町の小豆の氷温ストレージ、既存施設を活用した氷熱エネルギー利用の農産物貯蔵施設です。貯蔵庫内には姫路にある有名な「御座候」へ餡の原料として出荷される小豆が大量に貯蔵されています。

改めて地元の資源をじっくり視察する機会に触れ、素晴らしいものと関わる人の存在の大きさを感じることが出来ました。モノが出来るまでの過程に触れることにより店頭で買うことだけで出来ない付加価値を感じることが出来る視察でした。

 もちろん夜は十勝ワイン三昧の交流会でした!


2月5日 十勝産小麦のブランド化

 昨日、農業経営部会新春例会が、行われました。「十勝の農産物(小麦をベースとした)のブランド化と流通戦略」~江別製粉の取り組みから~ をテーマに、江別製粉㈱常務の佐久間良博氏を講師に迎え、講演をいただきました。
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 日本一有名になった硬質小麦「ハルユタカ」の地域ブランド化を例に「江別麦の会」の活動や日本国内で流通している小麦の品種や特性、その中でも国産麦に対する消費者の新たな認識など、今後の国産小麦に対する可能性の大きさを感じました。
 また昨年より、十勝でも作付けが始まった「キタホナミ」に関しては、輸入麦で有名な豪州産品種ASWよりも品質は優れているのではないかとの報告もあり、国産小麦のターゲットとして、大手需要者より家庭向けやパスタなどで使うイタリアンレストランなど、市場規模を考慮した販売戦略が必要だ、とのアドバイスもされました。
 
 なお今回の新春例会は、日本政策金融公庫帯広支店農林水産事業の補助金をいただいて開催されました。ありがとうございました。
 


11月27日 2008 とかち・ビーンズサミット

 十勝支庁主催の上記の豆シンポジウムに参加してきました。昨今、中国製の加糖餡や食生活の変化により、消費が低迷している十勝産「豆」を今一度見直してみようという、豆生産王国十勝ならではのイベントです。
 
 冒頭、「食の冒険家」で知られる、東京農大の小泉武夫先生より「豆をめぐる食文化」のテーマで基調講演をいただき、豆の歴史や日本人と豆の関わりについて、とても興味あるお話を伺いました。

 引き続いてのパネルディスカションでは、天使大学の荒川先生より、データーに基づく科学的な栄養や生体調節機能についての話題提供をいただいた後、パネラーが参加し、いかに豆の消費を増やしていくか、また豆生産地からの情報や文化の発信をどのようにしていくかについていろいろなアイディアや意見が交わされました。
 
 実際の需要先である立場からの意見として㈱柳月の田村社長からは、価格の安定と言う側面から相場取引の廃止などという大胆な意見も出され、パネラーの一人、生産者の立場として参加した農経部会会員森田農場の奥さん森田里絵さんは、道庁勤務を経て農家へ嫁ぎ、改めて知った豆の魅力や地域を上げて取り組んでいる豆消費の拡大や食育活動が報告されました。
   北海道は生産地でありながら、意外と消費量が多くない豆や昆布について、パネラーからは、代々、豆や昆布は生産現場が生活していくための糧であったためという話を聞き、なるほど!と納得する反面、今の時代に即した生産地ならではの情報発信の必要性を感じました。
 シンポジウム終了後、無性に”あん”が食べたくなったことは言うまでもありません。


11月2日 新品種小麦 

先日、ブログ上で紹介をした、帯広市食産業振興協議会設立記念講演会・試食会に参加してきました。
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今回、試食に出品された小麦の品種は、「ホクシン」「きたほなみ」「キタノカオリ」「北海261号」(これはまだ試験中の品種)の4品種でした。
 メニューは、てんぷら、スープ、ラーメン、ショートケーキ、フランスパン、ロールパン、レーズンパンなどで、また札幌のイタリア料理店「イルピーノ」から「春よ恋」を使った細麺のペペロンチーノ、平打ち麺のカルボナーラも出されました。「イルピーノ」を経営されている北海道フードマイスターの資格を持つ代表取締役の川端美枝氏も出席され、地元産小麦のよさをPRしました。
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 試食会後は、帯広出身で(株)料理王国社の代表取締役、浅野裕紀氏から「帯広・十勝の食に寄せる期待」の演題で講演をされました。
 講演の中で浅野氏は、世界の食糧事情に始まり、販売先(最終加工品)を想定した生産や、新しい販売先の開拓・確保、市場の発掘を行い原料生産農業からの脱却を訴えました。


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