Archive for the ‘シンポジウム・セミナー’ Category
6月20日 後継者育成・人材育成
今年の天気は一体どうなってしまったのでしょうか。真夏日が4日連続で記録的な暑さとなった5月から一転、6月に入りぐずついた天気が続き、気温も低く週間予報を見てもお日様のマークも無く、収穫時期を迎えた一番牧草、開花受粉時期を迎えた小麦など農家の皆様のため息が聞こえてきます。
今や、会員数が180名の大所帯となった同友会とかち支部農業経営部会、全ての会員のニーズに答えるべく、今年度より13のグループに分け、より学びを深めることになりました。
私はその中の一つ「後継者育成・人材育成」グループのリーダーを任命され、先日、初めての例会を開催しました。
農業の法人化や雇用の導入など、組織的経営においては農業だからと言う言い訳は出来ません。
異業種の学びあう同友会だからこそと言うことで同友会とかち支部の大先輩経営者である㈱平和園の新田会長をお迎えして今日までの道のり、経営者としての心構え、社長業とはと多岐に渡り熱く語って頂きました。
消費者の声を聴くために、十勝の原料作物生産を止め野菜生産に転換した芽室町の㈱ファームミリオン菊地社長、上士幌町で大規模な酪農経営を営む村上さんから、話題提供を頂きました。
参加した会員からも活発な質問も寄せられ、少人数ならではの有意義な例会を行うことが出来たのではないかと思います。
今後も異業種から学ぶ経営をテーマに第二回目を開催する予定です。
3月10日 農業とITとブランディング
久しぶりのブログ更新です。本当に今年の冬は急速に気圧が低下する爆弾低気圧の発生が多いですね。昨夜の予報では暴風雪の予報でしたが、今朝は窓を叩きつける雨の音で目が覚めました。先ほど取引先の農家の方と電話で話をしたら雪よりはまだ雨の方がビニールハウスの倒壊の心配が無くて良いとのことでした。 ところで、私は自他共に認めるアナログ人間ですが、先週、案内を頂き帯広市内で開催された「ファームノートサミット2015」に参加して来ました。
農業は作物や家畜を育てる事が一番大事な事であることは間違い無いのですが、これからの時代、農業にだってIT技術やブランディングは欠かせないと言うことを改めて再認識しました。(もちろん全てを自分一人でこなす事は出来ませんが。) それにしても、このサミットを主催した帯広出身で㈱ファームノート・㈱スカイアーク両社の代表を務める小林晋也社長のネットワークは凄いですね。
12月1日 勉強は大切です!
師走に入りました。今年は衆議院の解散総選挙でいつも以上に慌ただしい年の瀬になりそうです。
先日、第29回目のグラスファーミングスクールに参加してきました。このグラスファーミングスクールは年に2回開催され、春は北海道内の牧場で土壌や草地のフィールド学習をメインに。秋は札幌で財務、経営理念、複合経営、投資など様々な分野の専門家を招いて酪農経営の座学を行います。
参加者は北海道内は元より最近は本州からの参加者される酪農家さんもいます。アルコールを入れながら真夜中まで行われる”夜なべ談義”はそれぞれが抱える悩みを解決するヒント盛りだくさんです。
最近、あらゆるメディアを通じて年末の需要期に向けてバターが足りないと報道されています。様々な原因がありますが、何と言っても一番大きな原因は酪農家の担い手不足です。
現在、日本国内の総酪農家戸数は1万9千戸ほどと言われていますが、この10年ほどの間では1万戸あまり、実に35%も減少しました。この減少率は尋常ではない数字です。
酪農家の戸数が減少した分、法人経営などの大規模牧場がその生乳生産をカバーして来ましたが、適正な労働力の確保や、為替相場の変動による飼料や資材価格の高騰などで、それも思うようには進んでいないのが現状です。
このまま酪農家戸数が減少していくとどのようなことが起きるのでしょうか。
家族経営の小さな牧場が無くなることは地域社会においても決して良いことではありません。かと言ってボランティアや補助金ありきの酪農経営で良い訳もありません。先が見えない、漠然と将来が不安などと考える前に前向きで意欲溢れる参加者が多く集うグラスファーミングスクールに参加してみませんか?
11月19日 カルシウムを侮るなかれ!
突然の衆議院解散総選挙で、慌ただしい年末を迎えることになりそうです。一部の大企業や中央ではアベノミクスの多大な恩恵を受けている所もあるのでしょうけどね。昨今の急激な円安の行方も気になる所です。
先日、帯広畜産大学とウイスコンシン大学のオープンセミナーに参加して来ました。「バレイショ栽培におけるカルシウム施肥の重要性と北海道でのチャレンジ」と言うテーマでの講演でウインスコンシン大学のジワン・バルタ教授は、バレイショ栽培とカルシウム施肥の関係を永年に渡り研究されている先生でした。
当社も創業以来、乳牛・肉牛や競走馬に向けて天然アパタイト(骨灰)を、土壌改良剤としては骨炭と言う形でリン酸カルシウムの供給を行って来ています。
残念ながら当社のような零細企業においては研究部門はありませんが、農業生産者や酪農家、競走馬関係の方々から当社製品使用においての現場での成果を聞かせて頂いている中でカルシウムの重要性を強く感じつつ日々の営業活動を行っている所です。
このHPの冒頭にも書いてあるように日本は火山国であり、元々がカルシウムをはじめとするミネラルは不足している土壌で、しかも年間の降水量も多く、カルシウムをはじめとする塩基は常に流亡を続けている状況にあります。
故に、そのような土壌で育った作物は必然的にミネラル含有量も低い状況にあり、また日本の水も軟水が多いのもそのような理由によるものです。厚生労働省が毎年行っている国民栄養調査ではこれほど飽食の時代になりあらゆる栄養素が過剰状態であるにも関わらず、カルシウムだけは常に充足されていない状況にもあるのです。
畜産や競走馬の世界では欧米と日本の乳牛や馬の骨格の違いと言う話しをよく耳にします。人間の骨格や体型などは短い時間の間においては急激な変化は見られませんが、輸入精液が主流となっている酪農においてこれだけ改良が進んでも、まだまだ北米などの牛との体型には大きな隔たりがあるようです。これも土壌の違いとまたそこに存在する水の違いが関係しているのでしょう。
今回、ウイスコンシン大学のジワン・バルタ教授は作物や全ての生き物においてカルシウムは細胞構成において非常に重要な元素であり、生き物作物全てに共通すると言われていました。
もちろん作物においてはバレイショだけの問題では無いと思いますし、家畜栄養学がどんなに進んでも、ことカルシウムに関する学問は昔から殆ど変わっていません。
たかがカルシウム、されどカルシウムです。今一度このカルシウムについて見直してみてはいかがですか?
5月31日 土と草とファームデザイン
今日で5月も終わり、最低、月に一度は更新しようと思っていたブログもなんとかギリギリセーフです。今年の北日本はエルニーニョ発生の影響により冷夏との予報が出されていますが、ここ数日は5月としては記録的な暑さになっています。一昨日は遠軽町が33℃を越え国内で一番暑い場所だったようですが、その遠軽町から車で1時間ほどにある紋別市と滝上町で今年の春のグラスファーミングスクールが2泊3日の予定で開催され参加してきました。
輸入飼料価格の高騰が酪農経営をジワジワと圧迫する中、放牧酪農が改めて見直され参加者も年々増えており、今後、放牧の導入を検討している酪農家さんも幾人か参加されているようでした。ただ放牧酪農が見直されているとは言え、北海道内ではその数もやっと4%を越えた戸数らしいですが。
フィールドワークは炎天下の中、滝上町の小野牧場さん87頭の経産牛を32ヘクタールの放牧地で飼っています。
今回のグラスファーミングスクール講師として、初登場、我らが帯広畜産大学土壌学の谷昌幸准教授、またの名を穴掘りのレジェンド!
今回は人が手を入れ草地にした所と、隣接する森林の土壌の違いをわかりやすくレクチャーして頂きました。これは大変興味深いお話でした。
帯広畜産大学を退官され、現在はフリーで活躍されている昆虫学が専門の倉持勝久先生、自分達が排泄した糞がどのような虫達により分解利用されているのか、牛達も興味津々で聞いている様子!
このスクールの主任講師、NZのガビン・シース博士からは、いつものように放牧草のお話。恐らく日本国内ではフィールドでこれだけ放牧草の事を語れる専門家はいないと思われます。
来年は道北の中川町での開催が既に決まっていますが放牧酪農を考えている方は是非とも参加をお薦めします。仲間作りはとても大切な事だと私は考えます。
因みにグラスファーミングスクールに参加している間にこのような記事が地元新聞に掲載されました。
4月26日 seicomart
まだ4月だと言うのに今年の春はここに来て気温の高い日が続いています。雨らしい雨もほとんど降らず土埃が舞い上がる光景を各地で見かけます。ちょっと埃を押さえる程度の一降りが欲しいところですね。
先日は私が所属している北海道中小企業家同友会とかち支部の定時総会が開催されました。
総会ではセイコーマートの丸谷社長の記念講演があり、地域にこだわるセイコーマートの経営戦略にとても感銘を受けましたので、その内容について少し書きたいと思います。
北海道民なら利用した事のない人は殆どいないと言っても過言ではないseicomart。年間の来店客数が2.3億人。単純に計算すると道民一人当たり年間42回は来店していることになるそうです。
北海道内179市町村のうち実に95.5%にあたる171市町村に店舗があり全国のCVSの中で3年連続で顧客満足度第1位を獲得しており正しく地元に愛されているCVSなのです。
北海道内を仕事で走り回る私にとってもseicomartは強い見方です。
そんなseicomartですが、実に興味深かったのは、北海道産の原料をとても多く利用していると言うことです。一般的にCVSチェーンと言うのはあまり地元の材料にはこだわらないイメージがありますが、実はseicomartこそ北海道の一次産業においても良きパートナーなんですね。道北の豊富町には乳業メーカーを持ち、生乳販売や自社での乳製品製造のための原料として年間5万tも取り扱い、おにぎり向けのお米、具材の鮭、サンドイッチ用のレタス、ハムに使用される豚肉、最近流行の100円惣菜などにも北海道産の原料が数多く使われています。
そして企業の最大の地域貢献として関連会社やパート従業員を含めて2万人の雇用創出を産み出しているそうです。
仕事柄、毎日のようにCVSにお世話になっていますが、少しお店の選択を考えなければいけませんね。
2月5日 農業経営部会2月例会 GAPの活用法とは?
暦の上では立春を過ぎたとはいえ、北海道の寒さはまだまだこれからがピークを迎えます。
今夜は農業経営部会の2月例会が開催されました。今月の例会はGAP(農業生産工程管理)について勉強しようということで帯広出身でNPO法人日本GAP協会の武田泰明専務理事を講師に迎えました。
そもそも一般企業においては製品の品質や製造段階における作業工程や労務管理などはごくごく当たり前のように行われていることですが、永年に渡り農業生産現場に関わっている私にとっても果たして農業の世界ではそれらのことがしっかりと行われているのか、常日頃から農業生産現場を周っていて疑問に感じることが多々ありました。
決してGAP認証に取り組んだからと言って自らの生産物が売れるという訳ではないのですが、この農業生産現場には今までがあまりにもそのような生産を管理するものが無さすぎたように思われます。
自ら生産した農産物を自らの手で加工販売するのであれば勿論のことですが、JAなどに出荷するための作物別の生産部会にしても生産工程をしっかりと管理し、生産物の均一化を図ることは組織的な生産においても非常に重要なことでは無いでしょうか。
大手流通業と取引する際の先方のリスクヘッジとしての要求という見方も否定は出来ませんが、労務管理と言った面でも全国で毎年農作業中の事故で400人もの人が亡くなっていること自体の予防に繋がるのであれば決して認証を受ける受けないだけの問題ではなく自らの経営を守ると言う考え方に立てば取り組んでみる値はあると思われます。
EU諸国などでは、GAP認証が所得補償を受けるための一つの規準であるとの話も聞きました。まだJGAPでは畜産の規準はないようですが、最近は家畜糞尿が適正に管理されずに事故が発生しているという実態もあるようです。
自分の農場経営を安定的に持続させるためにも法人農場であれ、個人農場であれ全ての農業者がこのGAPは勉強してみる必要はありそうです。
10月9日 NPO法人「森は海の恋人」 果たして牛と畑は恋人同士か?
10月に入り収穫作業も半ばを過ぎ後半戦を迎えていますが、今年の秋は相次ぐ台風の接近など安定しない天気が続き、順調に作業が進んでいないようで改めて天候相手の農業の難しさを感じる今日この頃です。
先日、岩見沢市で所属している中小企業家同友会の全道経営者”共育”研究集会に参加して来ました。
毎回、必ず記念講演があるのですが、今年はいつも以上に興味深い講演内容でした。
講師は岩手県気仙沼市在住でNPO法人「森は海の恋人」理事長で牡蠣や帆立の養殖業を営む畠山重篤氏、豊かな海を取り戻すために広葉樹の植林活動を続けています。東日本大震災で壊滅的な被害を受け、ご本人も母親を亡くされながらも気仙沼の養殖業再生、復興への壮絶な取り組みを話されました。
畠山氏は、1984年から始まった漁民による植林活動で国連森林フォーラムで森林のノーベル賞と言われる、フォレストヒーローの表彰を始め、数多くの表彰を受けています。2005年からは京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授に就任し牡蠣や帆立の養殖に餌として重要な植物性プランクトンは、豊かな森林によってもたらされると言う「森、里、海関連学」を作り上げました。
それまでは大学などでも海、河川、森林の研究はそれぞれの専門分野で縦割りだけで行われ、それぞれの繋がりは無かったのだそうです。
この講演を聞いて、ふと現在の酪農の現状に置き換えて考えてみました。多頭化と高泌乳を追求することにより生産コストを下げ、国際競争に打ち勝って行く酪農。果たして本当なのでしょうか?実態は多頭化と輸入穀物の大量給与による疾病の多発と、ミルクの生産量以上に発生する糞尿処理問題、粗飼料畑の面積は変わらずして牛の飼養頭数が増加することにより、過剰な糞尿が肥料として畑に還元、と言うより、投棄されている現状、ここ近年発生し始めているデントコーン(飼料用トウモロコシ)の根腐れ病などの発生原因もこのような現状に一因があるのでは無いでしょうか?
私がこの業界に入ったとき、酪農は「土」「草」「牛」の循環によって営まれる産業だと習いました。果たして現状はどうでしょうか?
このバランスが崩れ、土の持つ有機物の分解能力もキャパシティを越え、家畜糞尿がオーバーフローを起こし、結果的にはコストを下げるはずの多頭化がむしろ様々な問題を引き起こしていると要因になってはいませんか?
今の酪農業界にこそ土壌学、粗飼料生産学、家畜生産学それぞれの研究が横断的に行われる「森、里、海関連学」ならぬ、「土、草、牛関連学」が必要であるのではと感想を持った記念講演でした。
7月23日 ”食と農”連携グループ全国交流会inとかち
全国の中小企業家同友会の中で初の農業経営の専門部会がとかち支部に設立され、今年で25年を迎えることになりました。25周年を記念して先日の7月19日、20日の二日間に渡り、全国から同友会会員の企業経営者や金融機関、行政関係者を招き全国交流会が開催されました。
農業経営の全国交流会ということで、分科会は農業を生産現場で感じて頂くために全て移動分科会、
全国から来賓を含め460人ほどの皆様方に参加していただきました。
私は取引先でもある上士幌町の(有)しんむら牧場さんで分科会の座長を努めさせていただきました。
牧場内にあるクリームテラスにて、経営概要、これまでの経過などを新村社長から説明して頂きました。
牛が放牧されている草地へ移動し、牛、草、土の説明、六次産業化の成功の影には理論に基づいた
原料生産があるということを強調されました。
分科会終了後は、懇親パーティ「十勝うまいっしょ祭り」農業経営部会会員が持ち寄った肉、野菜、チーズ、そば、うどんなど
盛り沢山の食べ物が懇親会を盛り上げてくれました。
二日目は、とかち支部支部長㈱山本忠信商店 代表取締役山本英明氏が”豆魂麦想”「つくる」を「食べる」のもっと近くに
のテーマで記念講演
同友会の中で”食と農”という限られたテーマで開催された始めての全国交流会、わずか一年ほどの準備期間でこれほどまでに
会員が一つになり盛大な会が無事終了できたことに実行委員の一人として感謝したいと思います。
6月6日 土と草と牛の勉強
十勝管内でも平年よりやや遅れて一番牧草の収穫が始まったようです。しばらく雨のマークも無いようなので順調に作業が進むと良いですね。
一昨日、昨日、今日とグラスファーミングスクールに参加してきました。放牧酪農を中心とした勉強会ですが、うちの取引先では圧倒的に舎飼いで通年サイレージ給与型の酪農家さんが多いのです。しかしながら土と草、そして家畜栄養に関しては非常に参考になる勉強会です。
今回は上士幌町(有)十勝しんむら牧場の新村社長に誘われて参加しました。実は新村社長がまだ独身時代、上士幌町で開催された時以来、十数年ぶりの参加となりました。
二泊三日のスケジュールで行われましたが、放牧時の基礎栄養学、放牧草の特性、実際に放牧酪農を実践している牧場からの報告など多岐に渡るテーマで非常に興味深い内容のものばかりでした。また日中の勉強終了後の夜なべ談義では各地から集まった参加者と有意義な情報交換の時間を持つことも出来ました。
スクール初日「橋本牧場の取り組み」の講義を行って貰った清水町の橋本牧場さんが二日目のフィールドワークの場となりました。
放牧酪農に転換してから20年の歴史と牧場の現況を聞いています。さすが町長選挙に出馬経験のある橋本さんの話は面白い!
世界で一番低コストで牛乳を生産しているニュージーランドからDr.ガビン・シース氏のレクチャー。
面積当たりからどれだけのミルクが生産できるのか、根本的な考え方が日本の一般的な酪農と考え方が大きく違うようですが
放牧草の利用法、牛の草の食べ方など非常に参考になります。ライジングプレートを使用して草地の草の量を量る
実験、ニュージーランドで管理放牧を実践している酪農家では必ずある測定器だそうです。
元帯広畜産大学の倉持先生からは、牛の糞に集まる昆虫の話を聞きました。年間通じると100種類以上の昆虫が糞の分解に関わっているのだそうです。
昨今の、配合飼料価格の高騰により見直されつつある放牧酪農ですがやはり、十勝などでは実践できる地域が限定されます。
しかしながら北海道酪農の優位性は自給飼料の有効利用にほかなりません。中でも草地の持つポテンシャルを最大限生かすことが出来るのがこの放牧酪農だと改めて認識することが出来たグラスファーミングスクールでした。