児玉ヘルス商事株式会社
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6月1日 畜産バブル?

先月53歳になりました。人生初の手術入院で誕生日を病院のベッドで過ごしました。ブログの不具合も相まって5月中のブログ更新は叶わず、6月の初日を迎えてしまうことになりました。
3週間もの間、仕事を離れたのも初めてですし、3週間お酒を飲まなかったのも初めての経験でした。ただお取引先の全ての皆様のご理解とご協力で何とかこの状況を乗り切ることが出来たことに大変感謝をしています。もちろん家族の皆にも。

このところ全ての牛の高値が続いているようです。和牛、乳牛、老廃牛など軒並み前年の価格を大きく上回っています。牛ももちろん需要と供給により価格が形成されるので全てにおいて牛が不足していると言うことなのでしょう。乳牛の不足は生乳生産の不足に直結し、先日の報道にもあったように年末の需要期へ向けてバターの緊急輸入措置が既に決まったようです。

先日、知り合いから民間の金融機関が酪農家の規模拡大のために莫大な融資を行なうと言う話を聞きました。今までの農協金融ではとても考えられない金額でした。
過去の日本経済のバブルを煽った一つの原因に金融機関の過剰な貸付がありました。貸出先を失ったマネーが今、正に畜産の現場に押し寄せて来ているのでしょうか?

継続的な畜産事業発展のために適正な投資は当然でしょうが、ちょっと常軌を逸している感が拭えません。牛の価格の上昇も永遠に続くなんて事は絶対にあり得ません。最後にババを握らされるのは一体誰になるのでしょう?


4月15日 所詮、安売りかよ!

今月二度目のブログ更新です。4月に入り十勝管内では畑の作業も少しづつ本番を迎えつつあるようです。

昨年来、北海道の酪農業界では系統を離脱しての生乳出荷が話題になっています。
先週、日経新聞にこのような記事が出ていました。

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北海道以上に離農が進む本州の酪農、原料乳の確保を目的として北海道からの生乳買い入れが始まりました。
一部の報道では、酪農の本場北海道からの良質な生乳を本州の消費者に届けるとの報道もありました。(しかし実際の所はそれほど乳質は良くない生乳との噂も聞きますが)てっきり北海道の生乳の良さを伝えてくれるものと思っていたら、何てことは無く系統手数料を省いた分、安く販売しているだけのことに過ぎなかったとは。水より安い牛乳と揶揄され、少しでも牛乳と言う製品の付加価値を高めていかなければいけないはずなのに。これではいつまで経ってもスーパーの目玉商品から脱却出来そうに無いですね。何とも情けない話です。


4月6日 「食・農」に関する連携協定

気が付けば4月。いつの間にか新年度にも入っていましたが今年はまだまだ雪が残っている畑を各地で見かけます。今年の冬は相対的には暖冬だったようですが、北海道東部は暖冬の時が雪が多いのが特徴ですね。

先日は私の所属する北海道中小企業家同友会とかち支部農業経営部会の定時総会が開催されました。
昨年発足25周年を迎え現在農業経営部会の会員数も150社を越えています。

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私は出席できませんでしたが総会に先立ち、我々農業経営部会と(一社)日本食農連携機構との間で食・農に関する付加価値の創造に向け連携した取り組み等を実施し、農畜産業の成長に貢献することを目的とし、連携協定書の調印式が取り行われました。

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この協定の調印により、とかち支部農業経営部会の活動並びに会員企業の事業活動がさらに活発になることを期待したいと思います。

 


3月10日 農業とITとブランディング

久しぶりのブログ更新です。本当に今年の冬は急速に気圧が低下する爆弾低気圧の発生が多いですね。昨夜の予報では暴風雪の予報でしたが、今朝は窓を叩きつける雨の音で目が覚めました。先ほど取引先の農家の方と電話で話をしたら雪よりはまだ雨の方がビニールハウスの倒壊の心配が無くて良いとのことでした。 ところで、私は自他共に認めるアナログ人間ですが、先週、案内を頂き帯広市内で開催された「ファームノートサミット2015」に参加して来ました。

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農業は作物や家畜を育てる事が一番大事な事であることは間違い無いのですが、これからの時代、農業にだってIT技術やブランディングは欠かせないと言うことを改めて再認識しました。(もちろん全てを自分一人でこなす事は出来ませんが。) それにしても、このサミットを主催した帯広出身で㈱ファームノート・㈱スカイアーク両社の代表を務める小林晋也社長のネットワークは凄いですね。


1月15日 三つのゆとり

新年早々、不覚にもスキーで怪我をしてしまいました。小さい頃からスキーをやって来て骨折こそしなかったものの、左脚のふくらはぎ肉離れ、右肩の腱の損傷とこんな怪我は始めてです。以前だとそれなりのリカバリーが出来たはずなのにこれも間違いなく加齢の影響なんでしょうね。何とも情けない話です。

生乳の不足から端を発した年末のバター不足騒動、その根底には酪農家戸数の減少と言う問題があります。そんな理由のせいか今年の乳価交渉が早々と決着したようです。モノが溢れる今の時代、多少不足気味の方がスムーズな交渉結果に至ったと言う皮肉な話でもありますが。

酪農家戸数の減少、いわゆる離農と言う問題についてですが、私がこの業界で仕事を始めた時に「酪農経営を行っていくための三つのゆとり」こんなテーマの講演を聞いた事が今でもずっと記憶に残っています。
生き物や自然を相手に1年365日休みなしの酪農経営(今では酪農ヘルパー制度がありますが)だからこそ、この三つのゆとりのバランスが取れないと経営主本人は勿論のこと、決して後継者も育たたないと話されていました。

その三つのゆとりとは

1、経済的なゆとり   経営ですから、毎年赤字続きで良い訳がありません。投資の回収を行うためにも黒字経営は基本です。

2、労力的なゆとり   昔の人なら、寝る暇を惜しんで働き家族サービスなど二の次で良かったかも知れませんが、今の時代の経営者にそ れは許される話ではありません。

3、精神的なゆとり   意外とこの三つ目のゆとりと言うのは個人差もあり一緒に働く家族との価値観の共有もありますので意外と重要なゆとりかも知れません。

この三つのゆとりと言うお話は家族経営を前提とした話であったと思います。家族経営から規模の拡大や法人経営がこれからの生き残る道だと言われますが、乳量500t出荷の牧場10戸が5000t出荷の牧場一つになれば良いと言う話でしょうか?
生産乳量は同じかも知れませんが、経営者は10人から1人になってしまう事になります。ただ経営能力の無い人が経営を行う事ほど悲劇的な話はありません。今の時代に求められている酪農経営者像は規模の拡大の追求だけでなくこの三つのゆとりのバランスを取る能力を持ち得ているのか。昨今の酪農家の離農と言うニュースに触れる度にこの話を思い出します。


1月3日 本年も宜しくお願い致します!

 

平成27年のお正月も三が日が終わろうとしています。穏やかな年末年始を過ごす事が出来ましたが少しづつ明後日からの仕事始めモードに身体を切り替えていかなけれなばいけませんね。

実は昨年はこの仕事に携わり丁度節目の30年でした。いろいろな事があった30年間でしたが、我ながらよくここまで細々と続けて来る事が出来たものだと今つくづく感じています。もっとも札幌生まれの私にとって土地勘ゼロ、農業に関する知識ゼロではありましたが全ては人との出会い、人との繋がりが今日まで事業を持続させる事が出来た理由であると確信しています。今後も地域に必要な存在であり続けるように誠実な事業を続けて行く所存ですので、どうか今年も一年宜しくお願いします。

 


12月1日 勉強は大切です!

師走に入りました。今年は衆議院の解散総選挙でいつも以上に慌ただしい年の瀬になりそうです。

先日、第29回目のグラスファーミングスクールに参加してきました。このグラスファーミングスクールは年に2回開催され、春は北海道内の牧場で土壌や草地のフィールド学習をメインに。秋は札幌で財務、経営理念、複合経営、投資など様々な分野の専門家を招いて酪農経営の座学を行います。
参加者は北海道内は元より最近は本州からの参加者される酪農家さんもいます。アルコールを入れながら真夜中まで行われる”夜なべ談義”はそれぞれが抱える悩みを解決するヒント盛りだくさんです。

最近、あらゆるメディアを通じて年末の需要期に向けてバターが足りないと報道されています。様々な原因がありますが、何と言っても一番大きな原因は酪農家の担い手不足です。
現在、日本国内の総酪農家戸数は1万9千戸ほどと言われていますが、この10年ほどの間では1万戸あまり、実に35%も減少しました。この減少率は尋常ではない数字です。
酪農家の戸数が減少した分、法人経営などの大規模牧場がその生乳生産をカバーして来ましたが、適正な労働力の確保や、為替相場の変動による飼料や資材価格の高騰などで、それも思うようには進んでいないのが現状です。

このまま酪農家戸数が減少していくとどのようなことが起きるのでしょうか。
家族経営の小さな牧場が無くなることは地域社会においても決して良いことではありません。かと言ってボランティアや補助金ありきの酪農経営で良い訳もありません。先が見えない、漠然と将来が不安などと考える前に前向きで意欲溢れる参加者が多く集うグラスファーミングスクールに参加してみませんか?


11月19日 カルシウムを侮るなかれ!

突然の衆議院解散総選挙で、慌ただしい年末を迎えることになりそうです。一部の大企業や中央ではアベノミクスの多大な恩恵を受けている所もあるのでしょうけどね。昨今の急激な円安の行方も気になる所です。

先日、帯広畜産大学とウイスコンシン大学のオープンセミナーに参加して来ました。「バレイショ栽培におけるカルシウム施肥の重要性と北海道でのチャレンジ」と言うテーマでの講演でウインスコンシン大学のジワン・バルタ教授は、バレイショ栽培とカルシウム施肥の関係を永年に渡り研究されている先生でした。

当社も創業以来、乳牛・肉牛や競走馬に向けて天然アパタイト(骨灰)を、土壌改良剤としては骨炭と言う形でリン酸カルシウムの供給を行って来ています。
残念ながら当社のような零細企業においては研究部門はありませんが、農業生産者や酪農家、競走馬関係の方々から当社製品使用においての現場での成果を聞かせて頂いている中でカルシウムの重要性を強く感じつつ日々の営業活動を行っている所です。

このHPの冒頭にも書いてあるように日本は火山国であり、元々がカルシウムをはじめとするミネラルは不足している土壌で、しかも年間の降水量も多く、カルシウムをはじめとする塩基は常に流亡を続けている状況にあります。
故に、そのような土壌で育った作物は必然的にミネラル含有量も低い状況にあり、また日本の水も軟水が多いのもそのような理由によるものです。厚生労働省が毎年行っている国民栄養調査ではこれほど飽食の時代になりあらゆる栄養素が過剰状態であるにも関わらず、カルシウムだけは常に充足されていない状況にもあるのです。

畜産や競走馬の世界では欧米と日本の乳牛や馬の骨格の違いと言う話しをよく耳にします。人間の骨格や体型などは短い時間の間においては急激な変化は見られませんが、輸入精液が主流となっている酪農においてこれだけ改良が進んでも、まだまだ北米などの牛との体型には大きな隔たりがあるようです。これも土壌の違いとまたそこに存在する水の違いが関係しているのでしょう。

今回、ウイスコンシン大学のジワン・バルタ教授は作物や全ての生き物においてカルシウムは細胞構成において非常に重要な元素であり、生き物作物全てに共通すると言われていました。
もちろん作物においてはバレイショだけの問題では無いと思いますし、家畜栄養学がどんなに進んでも、ことカルシウムに関する学問は昔から殆ど変わっていません。

たかがカルシウム、されどカルシウムです。今一度このカルシウムについて見直してみてはいかがですか?

 


10月31日 今月もいろんなことがありました。

時間が経つのが本当に早く感じます。でも農作物や家畜が育つ時間は積算温度や栄養量などの問題であって、人間がただ早く感じているだけの話しなんですよね。これを世間一般では歳をとったと言うのかも知れません。(笑)

今年の秋は比較的天候にも恵まれ収穫作業もほぼ順調に進んでいるようです。地域差、個人差はいつもの事ながらあれど相対的にはまずまずの出来秋を迎えたのでは無いでしょうか。

十勝を代表する小豆は今年は豊作模様で価格が保証されている訳ではない雑穀は価格も安くなっているようです。それに対して現在不足なのが生乳、年末のバターやクリームなどの需要期に向けて原料の緊急輸入なども行われるようです。世界的に乳製品の需要が伸び供給が逼迫している中、主食では無いとは言えいつまで海外から安定的に購入することができるのかその保証は無いようです。

そのような状況下、乳業メーカーは生乳の確保が深刻になっているようです。十勝管内の大規模酪農法人が系統出荷から離脱し直接本州へ生乳を送り始めたと言うニュースは生産現場においても大きな反響を巻き起こしました。
このような出来事も時代の変化に対応できない制度への不満の表れなんでしょうね。

また、つい先日は大規模肉牛生産法人に対して金融機関が数十億円規模の協調融資を行なったと報道され、こちらも大きなニュースでした。
農業の法人化や大規模化は一つの時代の流れなのかも知れませんが、あくまで法人化や大規模化は手段の一つであり目的ではありません。
残念ながら農業は大きくしても生産コストは一律には下がらないんです。

アベノミクスの影響なのか人手も不足しているようですね。ここ十勝でも高卒者の求人が近年と比べてもかなりの高さを示しているようですが、どうも実感として景気の良さを感じることが出来ません。将来を悲観したくは無いのですがメディアの報道に対しても全てが懐疑的に感じるのも歳をとって来た証しなのでしょうか?

 

 

 


9月25日 生乳の系統外出荷

今年度の上半期も残すところあと1週間を切りました。本当に時間の経過が早く感じます。

今朝の北海道新聞、地元の十勝毎日新聞は両紙とも幕別町内の大規模酪農家が指定生産者団体を通さずに生乳の本州送りを始めたとの記事が一面に掲載されました。

この件について私が感じていることを書いてみたいと思います。
以前からこの情報は私の耳に入っていましたが率直に私の感想としては、大規模経営を行なっても結局の所、1kg当たりの生乳の生産コストは下がらないと言うことが証明されたなと言う事です。
私も酪農に関わる仕事をして30年ほどになりますが、酪農の大規模化はここ10数年もしくは20年ほど前から始まったでしょうか。その時の謳い文句は「来るべき60円台の乳価の時代に備え規模を拡大しスケールメリットを追求せよ!」であったと私は記憶しています。ところが現在の乳価はどうなっているでしょうか。60円台どころか、70円台でもなく、乳成分にもよりますが現在は北海道の酪農家のプール乳価でも90円前後に達しています。
法人イコール企業ですから、安定的な雇用の確保、職員の福利厚生なども含め、あくなき利益の追求をしていかなければならないのが法人の宿命です。最低のコストで生産し、最高の価格で買ってくれるところへ製品を出荷すると言うことは全く不思議な話ではありません。
ただ残念ながら新聞記事によると飼料や燃料価格の高騰により酪農経営が厳しくなったため、高値の納入先を求め本州へ直接生乳を出荷と記されていますが。
この大規模酪農家が北海道内の乳価格では採算が合わなかったのか、それともより儲けようと思ったのか、実際の所はご本人に聞いてみないと分かりませんが、本州では北海道以上に離農が進み原料乳の確保が死活問題となっている本州の乳業メーカーと思惑が一致したことは間違い無いのでしょう。
現在の酪農家の手取り乳価が適正か否かは別にして、一般的には需要に対して供給が不足する場合はモノの価格は上昇し、またその逆の場合は価格は下落します。残念ながら現在の乳価はそのような状況に良くも悪くも即影響されない仕組みになっています。
この生乳の系統外出荷事例に関しては、現在の酪農生産現場やこれほどの大規模酪農経営の出現を想定していなかった指定生産者団体による一元集荷制度の限界も垣間見ることが出来ます。
いずれにせよ、この事例に関しては現在の制度に一石を投じる事になると私は感じています。


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