お客様の声

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唐津酵素農法・酵素肥料をお使いいただいたお客様の声をご紹介します。

《事例35》令和2年9月 「土づくりから、人づくり、会社づくりへと」 鹿追町 (株)中野牧場

 広大な十勝平野の北西部に広がる鹿追町で、昭和27年に12haの農地を取得し、畑作農家としてスタートを切った(株)中野牧場さんは、冷害での気候変動に左右されない経営を目指し、昭和29年に乳牛2頭を導入したところから、酪農業への道が進んでいきました。

 今回お話を伺った、中野大樹社長は()中野牧場の3代目で、搾乳牛315頭、育成牛約330頭、農地面積180haという大規模な経営を実現しつつも「人のため、牛のため、自然のため」という経営理念を実現すべく、明るく熱心に勉強されている姿が印象的です。

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会社の将来と地域の将来を笑顔で話す中野大樹社長、下は経営理念

 現在、社員9名、海外実習生4名を雇い入れしており、社員が働きやすい環境づくりと、効率的に作業ができる環境づくりの両立を目指しています。現在一般的には人材不足といわれる農業現場において、「北海道にいるからこその魅力的な職場を作ることが大事」との考えで、働きやすい環境とやりがいを社員に持ってもらうことで、人が人を呼ぶ環境が整い、自然と人材が集まってくるようになりました。また、「農場HACCP認証」を取得し、牛にとっても人にとっても衛生的な環境を作ることで、高品質な生乳生産を目指しています。

 その環境づくりが実を結んだのが、高品質な生乳生産を実現している限られた生産者の生乳で作られる、よつ葉乳業の「特選よつ葉4.0牛乳」の生乳出荷者として選ばれていることです。この牛乳は乳脂肪分を通年4.0%以上という非常に高い基準をクリアしている生乳を原料としており、鹿追町の中では()中野牧場さんを含め3件しか該当していません。この厳しい基準をクリアし続けるためには、日頃の牛づくりと、粗飼料づくりが必要不可欠だと中野社長は言います。配合飼料に頼り切ってしまうと、乳脂肪分は高まってこないため、良質な粗飼料を多くしなければなりません。この粗飼料の品質を高めていくために、土づくりに重点を置いています。先代社長は、ほ場毎で土質も環境も違うのに、一律に決められた施肥を行うことに疑問を持ち、当時の農協職員に相談したところ、SRU(SOIL RESEARCH UNION)を紹介されたそうです。それから28年間に渡り、ほ場毎に土壌分析を行い最適な施肥体系のアドバイスをもらいながら、良質な粗飼料作づくりを実践してきました。

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 「唐津酵素 Bバイタル」は3年前に種苗会社の担当から紹介を受け、デントコーンの除草剤と混用し使用頂いています。酵素であるBバイタルの働きとして、薬剤の浸透性を高めるため、除草剤の量を減らすことができます。そのため、今まで使用してきた薬剤の量を見直すことで、今でより除草剤に掛かる費用削減につなげることができました。また、薬剤を減らすことで、除草剤によるデントコーンへの初期生育の影響を最小限に抑えることができ、結果的にデントコーンの実の入りが良くなり、芯が太く頑丈に生育していると実感されています。近年大きな気候変化がある中にあって、令和2年のデントコーンも順調に生育しており、気候に左右されない作物づくりができています。

 今回一緒にお話を伺った、経理部長であり中野社長の従兄弟でもある中野景太さんと共に、将来的にはスプレーヤーの導入や、育成舎・哺育舎の建設も視野に入れています。また、人が食べるものを生産している現場にいる人間の教育は、しっかりと行っていきたいと話し、自社の人材育成により一層力を入れていく計画も立てています。地域に認められ、関係各所からも認められることが大事だと話す中野社長は、今後の酪農業を引っ張るオピニオンリーダーとして活躍されることと確信しています。

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絶妙なコンビネーションでお互いを支え合う、中野大樹社長と中野景太部長

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中野社長自らハーベスターのオペレーションを務め、本年の収穫作業も概ね順調に進みました。干ばつの影響を受けながらも品質・収量共に納得できるデントコーンができたそうです。来年も良い品質の飼料を牛たちに与えることができそうで安心しています。


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